アメリカの巨大財閥 J.P.モルガン
2019年01月02日

イギリス、フランス、ロシアを中心とした連合国と
ドイツ、オーストリア・ハンガリー、オスマントルコを中心とした
中央同盟国との戦い、第一次世界大戦。
互いに譲らない戦いには資金が必要であった。
アメリカは大戦に参戦するつもりはなかったが、
ウォール街の銀行家の中には、連合国、特にイギリス等に
多額な資金を貸し付けていた。
その筆頭が、ウォール街の帝王、J.P.モルガンである。
連合国と中央同盟国との戦いは拮抗していて、
ウォール街が貸し付けた資金も多額となっていった。
もし連合国が敗れたら貸し付けた資金は返ってこない。
ウォール街の圧力により、アメリカのウイルソン大統領は
参戦を余儀なくされる。
その後、大戦は連合国の勝利で終戦となった。
1919年、パリで講和会議が始まった。
アメリカのウイルソン大統領は、「勝利なき平和」という理想を掲げ、
敗戦国に多額の賠償金を課すことに強く反対していた。
しかしそれは、イギリス、フランスの反対によって阻まれた。
そこには、ウォール街から借り入れた資金の返済が困難な事が大きかった。
会議には、イギリス、フランス、イタリアの首相、アメリカ大統領他、
各国の元首達がいる中、そこに一介の銀行家がいた。
J.P.モルガンである。
J.P.モルガンは各国の元首がいる中、アメリカ大統領より会議の主導権を握った。
結果、ドイツに対して、多額の賠償金を支払う事が決定。
その額は、ドイツ国家予算20年間分。
ベルサイユ条約である。
その結果にドイツ国民は激怒する。
その怒れるドイツ国民の一人にアドルフ・ヒトラーもいた。
(つづく)
Posted by sou_L at 05:16│Comments(0)
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